​食品添加物とは

 年々食生活が豊かになり、美味で簡便な加工食品が一般家庭の食卓に上り、外食を利用する機会も多くなりました。それを可能にしたのが食品添加物です。

食品添加物は、国が安全性を認めていますが、複数種類を同時に摂取した場合(複合摂取)の安全性については十分に検証されていません。また、食品添加物を取り続けた場合、それらの慢性毒性が指摘されており、何年、十年と経ったのちに影響が出る可能性があります。食品添加物はなるべく口に入れないようにしたいものです。

 以下では、食品添加物の種類などについて、まとめています。

食品添加物とは

 食品衛生法によると、食品添加物は「食品の製造の過程においてまたは食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤そのほかの方法によって使用する物を言う」と定義されています。

食品としての栄養価や品質の維持、安全性の向上や食品としての魅力を高めるためにもつかわれます。

​食品添加物の指定

​ 食品添加物の指定は、企業や外国政府などの申請に基づき、薬事・食品衛生審議会で安全性・有用性・必要性と科学的分析によって、厚生労働大臣が指定しています。

食品添加物として指定できる条件

・安全であること

・効果があること

・消費者にとって利点があること

・分析により添加物が確認できること

食品添加物として指定できない場合

・粗悪な商品を変装する場合

・粗悪な原料を食品に用いて、消費者を欺く場合

・病気の治療や医薬効果を目的とする場合

・製造方法の改善が可能で、その結果、添加物を使わずに済む場合

しかしながら、実際、企業は仕入れてきた廃棄同然の安い材料を商品として売るために、大量の添加物を使用している場合もあります。食品偽造も相次いでいます。これらが守られているかは、疑問が残るところです。

​食品添加物の安全性

​ 食品添加物の安全性を調べるためには、通常、マウスなどの実験動物、微生物を用いたさまざまな試験が行われ、それらの結果から人に対する安全な使用量をもとめることによって、安全性が評価され確認されています。

 具体的には、それぞれの食品添加物について各種の動物実験を行い、これらの結果から生涯食べ続けても有害な影響がみられない最大量として「最大無作用量」をもとめます。マウスなどの動物と人の感受性や、ひとにおいても感受性に個人差があるため、それらを考慮し、通常は100~500倍の安全率をかけて一日摂取許容量が設定されます。

 また、すでに設定されている食品添加物については、再評価作業として順次計画的に各種の確認作業を行っており、主な試験として反復投与毒性試験があります。これは、それぞれの決まりに従い、繰り返し食品添加物を食べさせた時の影響を調べるものです。

 しかしながら、実際私たちが1日に口にする添加物は20~30種類とも言われ、複数の添加物を同時に摂取した場合の影響については十分な検査がなされていません。

​食品添加物の表示

​ 食品に使用された食品添加物は、原則として飼料したすべての添加物を食品である原材料を区別し、添加物に占める重量の割合の高いものから順に表示します。ただし、栄養強化の目的で使用される添加物、加工助剤、キャリーオーバー、ばら売り、小包装(表示面積30c㎡の場合)は表示の義務はありません。

主な​食品添加物

​以下、用途名。カッコ内は食品添加物名

 

甘味料(天草抽出物、サッカリンNa)・・・食品に甘みを与える

着色料(β⁻カロテン、クチナシ黄色素)・・・食品を着色し、色調を調整する

発色剤(亜硝酸Na、硝酸Na)・・・ハム、ソーセージの色調・風味を改善する

漂白剤(亜硫酸Na、次亜硫酸Na)・・・食品を漂白し、白く、綺麗にする

香料(安息香酸、オレンジ香料)・・・食品に香りを加える

保存料・防カビ剤・酸化防止剤・・・安息香酸Na、イマザリルdl‐α‐トコフェロール・・・食品中の微生物に対する静菌作用、食品の保存性をよくし、食中毒を予防する

栄養強化剤(各種アミノ酸・ビタミン・ミネラル)・・・食品の栄養的価値を強化する

膨張剤・ベーキングパウダー・イーストフード・・・(炭酸水素Na、焼ミョウバン)

乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル・植物レシチン)・・・水と油を均一に混ぜ合わせる

豆腐凝固剤(塩化Mg、焼ミョウバン)・・・パンや菓子の製造に用いる

酵素・光沢剤・軟化剤・苦味料(アミラーゼ、ミツロウ、グリセリン、カフェイン)・・・食品の状態をよくしたり、食品に付加価値を付ける

調味料(L-グルタミン酸Na、タウリン)・・・食品に旨みなどを与え、味を調える

かんすい(炭酸K、ポリリン酸Na)・・・中華麺類に用いる

pH調節剤(DH-リンゴ酸、炭酸Na)・・・食品のpH調整のために用いる

​食品添加物を避けるには

​ 食品添加物の全ての種類を覚える必要はありません。

「食品添加物=台所にないもの、100年前には存在していなかったもの」と考えましょう。

台所には、さまざまな調味料があります。「醤油」「味噌」「砂糖」「塩」「酢」が基本ですね。

家庭で漬物を漬けるとき、保存料の「ソルビン酸」を使う人はいないでしょう。「安息香酸」も「キタンタンガム」もない。「コチニール」も「亜硝酸ナトリウム」も「ポリリン酸」もありません。

​つまり、台所にない物、おおよそ想像がつかないもの、それが食品添加物なのです。

①裏の表示を良く見て買う

 買い物する際は、必ず裏の表示をみるようにしましょう。そこにカタカナ表示がある場合、たいていの場合は食品添加物です。聞いたことのないカタカナ表示(台所にないもの)が含まれているものは、なるべく選ばないようにしましょう。

②加工度の低いものを選ぶ

 食品を購入する際は、なるべく「加工度」の低いものを選ぶことが大切です。たとえば、ご飯。

全く加工されていない状態が「生米」、加工度の最も高いものがスーパー、コンビニで売られている「おにぎり」や「冷凍ピラフ」。お米を買ってきて、自宅の炊飯器で炊けば添加物はゼロです。

 これが、おにぎりや冷凍ピラフに加工されると、「調味料(アミノ酸等)」や「グリシン」などの添加物が入り込んできてしまうのです。

 野菜も同じです。野菜をそのまま買えば添加物は入っていませんが、カット野菜やパックサラダになると、「次亜塩素酸ソーダ」で殺菌されています。

③安い物だけに飛びつかない

 買い物するときに値段だけ見て、安い物、特売のものだけを買っていませんか?

他の食品と比べて安い物には、かならず理由があります。そしてその答えは、「裏」に書いてあります。

例えば、2~3割引のスーバーの特売セール。コストを削るだけでは、2~3割もあるはずがありません。スーパーが昨日まで398円だったソーセージを298円で売りたいと言われれば、添加物屋や加工食品業者は利益は変わらず298円のものをつくります。要は、材料の質を落とし、その分添加物を駆使して、「それなりのもの」を作り上げるのです。

④素朴な疑問を持つ

 まずは、素朴な疑問を持つこと。これが添加物とつきあい、加工食品を選ぶ第一歩になります。

 

「なぜこのハンバーグはこんなに安いのだろう?」

「なぜこのパックサラダは、いつまでも萎びないのだろう?」

「みりん風調味料の「風」って何だろう?」

「同じ醤油でも、高いものと安い物で何が違うのだろう?」

その疑問の答えは、必ず「裏側」にあるはずです。