余計なものは、入れない
私たちは、素材にこだわり、体に負担をかけない食べ方を提案しています。
体の中をきれいに保つことで、各臓器の働きを最大限に引き出し、自然治癒力を高める食べ方です。
デトックス効果、免疫力向上、美肌作り、便秘解消、疲労回復、病気予防の効果が期待できます。
なるべく手作りを
現代では、添加物や、残留農薬・大気中の窒素酸化物・硫黄酸化物などの環境化学物質・ハウスダストなどさまざまな合成物質が体の中に入ってきます。
また、体に合わない食材を健康のためと思って食べていた食材が、実は体に合っていなかった、という場合も少なくありません。知らないから食べ続けているだけであって、ここでは、知ることが鍵となります。
外食や、お弁当では、添加物や酸化した油の使用、化学調味料などは避けられません。
最近よく売られているカット野菜やコンビニのサラダは、殺菌のため、消毒液である次亜塩素酸ナトリウムに浸けられた上、複数回に渡り洗浄されており、栄養はほとんど残っていません。
変色しないように、pH調整剤(酸化防止剤)も使用されています。原料の多くは、中国産です。
残念ながら、今の日本では、外食や中食だけでは、身体が求める安全・安心な食べ物を摂取するのは難しくなりました。便利さを優先した結果、自然や安全や安心が失われていったのです。
でもまだ方法は残っています。
信頼できるまるごとの食材を、家で調理すること。
添加物も、化学調味料も、使用する必要はありません。安全・安心な材料を自分で選ぶことができます。
普段から、余計なものを入れない食生活をしていれば、あえてデトックス必要もなくなります。
まるごと素材そのものから手作りすることで、余計なものが入る心配もなく、身体をきれいな状態に保つことができます。
食材の陰陽調和を考える
マクロビオティックによると、食材は「陰」と「陽」、「中庸」に分かれており、食材は、身体を温める作用を持つもの、体を冷やす作用を持つもの、その真ん中のものがあります。
私たちが目指すのは、ちょうど真ん中の「中庸」。
陰のものをとりすぎてもいけないし陽のものをとりすぎてもいけません。
バランスよく取るのが大事なのです。
しかし、ときには、自分の体調に合わせ、「陰」または「陽」ものを摂ることも必要です。
例えば、冷え性の場合。
冷え性の場合、体が冷えて「陰」に傾いているので、「陽」のものを多くとってあげます。
根菜類、煮物などじっくり火を通したものや、少し塩分の効いたもの。
「陰」「陽」は食材選びはもちろん、調理方法ひとつでも変わってきます。
あなたのお悩みに合わせ、最適な調理方法をご提案します。
「まごはやさしい」でバランス良く
「まごはやさしい」とは、食品研究家で医学博士の吉村博之氏が提唱した、バランスの良い食品の頭文字を並べたものです。
フードコンシェルジュサービスでは、この考え方を取り入れ、野菜だけではなく、海藻類なども使いながら、バランスの良いメニューを組み立てます。
まめ
ごま
わかめ(海藻類)
やさい
さかな
しいたけ(キノコ類)
いも
まめ
大豆、小豆、黒豆などの豆類。豆腐、味噌、納豆などの大豆加工食品。良質のたんぱく質とマグネシウムなどのミネラル、大豆イソフラボンを含んでいます。大豆イソフラボンは抗酸化物質の一種で、細胞にダメージを与える「活性酸素」の働きを抑える働きがあります。
ごま
ごま、ナッツ類。ミネラルが多く、活性酸素を抑える抗酸化作用もある、まさに天然のサプリメント。
わかめ(海藻類)
わかめ、昆布、ヒジキ、モズクなどの海藻類はミネラルや食物繊維が豊富。特にモズク、メカブや昆布などのぬるぬる成分には「フコイダン」という注目の成分が多く含まれています。このフコイダンはさまざまな生理機能を持っており、世界中で研究がすすめられています。
やさい
野菜・果物に多く含まれている、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカル※2などはがんを抑制するための強力な栄養素。厚生労働省は1日に350gを摂るよう推奨しています。野菜には色が濃い緑黄色野菜と色が薄い淡色野菜があり、3分の1を緑黄色野菜、3分の1を淡色野菜から摂るといいでしょう。
さかな
青魚(アジ、イワシ、サンマなど)は善玉(HDL)コレステロールを増やすα‐リノレン酸が豊富。α‐リノレン酸はDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)の原料になる必須脂肪酸。魚を選ぶ時は切り身より、なるべく丸ごと食べられる小魚にする方がより多くの栄養を摂ることができます。
しいたけ(キノコ類)
キノコ類は食物繊維、ビタミンD、β‐グルカンなどの抗ガン物質が豊富に含まれています。
いも
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマイモなどのイモ類には、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富。ジャガイモ・サツマイモは抗酸化作用のあるビタミンCが多く、加熱しても壊れにくいのが特徴です。
活性酸素を取り除くなど、抗ガン作用のあるファイトケミカル※2もこれらの食材から得ることができます。
栄養学は参考に
栄養学は、重要でありますが、それで全てが説明できるわけではありません。
一つの食品には、現代の科学では解明できないようなものを含め、様々な栄養素が含まれています。
例えば、トマトに含まれているビタミンCやビタミンAなど、現段階で分かっている成分を組み合わせたところで、「トマトそのもの」にはなりません。
特定の栄養素だけにとらわれると、全体を見失いかねません。
栄養素は、その食品の一つの部分を切り取ったものでしかないのです。
栄養学も参考にしながら、それにとらわれすぎることなく、伝統的な日本食に学び、季節のものをバランスよく組み合わせたメニューをご提案します。